新宿三光町日乗

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【旅】木曽漆器祭りに行ってきました(その5)木曽福島「和幸家」

木曽福島の夜は、旅館の料理ではなく、外に出て地元料理を自由に食べたいということで、豆腐料理をメインにしました。

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この記事で一瞬外観を出しましたが、和幸家さんです。

kisokazusaya.blog114.fc2.com

こちらは「とうふ料理と山賊焼」のお店。

豆腐コースは1600円。これだけの品数があります。

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(写真は和幸家さんのブログから)

木曽の清冽な水で作られるお豆腐は、歯ごたえも軟らかく噛めば口の中に溶け出す様に、甘みが広がります。
木曽駒山系の美味しい水の産物、地元大豆などの原材料にもこだわりをもった美味しい木曽豆腐を是非お召し上がりください 。
創業明治元年中山道木曽福島宿の老舗豆腐店「田中屋」さんに作っていただいています。

ということで、豆腐そのものが美味い。

特に「とっくりむし」が面白かったですね。

こんな形のとっくりの中に

茶碗蒸し風の豆腐料理と薬味とつゆが入っています。

それと、揚げ出し豆腐より、それについている天ぷらがでかい。

https://www.instagram.com/p/BjhLevOBYn0/

揚げ出し豆腐と天ぷら

 

真ん中のはかぼちゃで右はえのきの天ぷら。

大変美味しかったのですが、惜しむらくは田楽がコンニャクだったことでしょうか。

豆腐田楽をいただきたかった気もします。

 

4人で行ったのですが、このコースを一人ずつに出したのではお腹がいっぱいになってしまうので、2人前にしてシェア。あとは、馬刺しに山賊焼を頼みました。

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(写真は和幸家さんのブログから)

 

この山賊が、揚げたてで美味いけど熱い。もの凄いボリュームです。

途中から日本酒を常温でお願いしたところ、地元の七笑が出てきました。

どれもこれも美味しくて、あっという間に2時間くらい過ぎたでしょうか。

奥の座敷にいたので、店全体の様子がつかめずにいましたが、途中、地元の方が食事に来ている感じは聞こえて来ていました。

でも私たちが19時に入店した時は他に誰もいなくて、21時30分になったので帰ろうとしたらば、他にお客さんは誰もおらず、お店の方も片付けが始まってました。

やはり、地元の人たちの夜は終わるのが早いんですね。

大きな旅館だと食事は外に出ないでしょうし、やはり我々のような観光客よりは地元の方の需要が多いのかな?

でも、ここはいい店でした。店主とバイトのようなお兄さんの二人なので、急に料理を頼んでも厨房が回らないかもしれませんので、ぜひ予約していくことをお勧めします。

座敷は広めで20人くらいは大丈夫だと思います。

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夜の街には行かなかったので、他の店のリポートはできませんが、見た感じは他にも美味しそうな店が何軒もありました。

お肉が食べたいならば、上の段にある肥田亭とか

【公式】信州木曽福島・和庵 肥田亭

松島亭とか

グランドメニュー【公式】信州木曽福島・竈炙ビストロ松島亭

ステーキとか焼き鳥なんかもありましたね。

当然、お蕎麦やさんも多いのですが、多くは早く閉まってしまうので、夜には向いていません。

ぜひ、美味しい店を見つけてください。

(続く)

【旅】木曽漆器祭りに行ってきました(その4)木曽福島の店

木曽福島の宿についた私たちは、一服した後街に出ました。

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橋を渡って、上町交差点付近にある菓子蔵喜しろうへ。

関連ランキング:和菓子 | 木曽福島駅

蔵を改装した店舗は、木曽福島関所に上がる初恋の小道に至る駐車場の一角にあります。

ここの名物は、ニコニコまんじゅうなのですが、夕方なのですでに売り切れ。

明日また訪問することにして、次の店へ。

通りを行くと、今晩の夕食を予約した和幸屋(かずさや)さんの前を通ります。

ご飯を食べに来る時は暗くなっているので、明るいうちにパチリ。

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さらに通りを歩くと、この時期の名物「朴葉巻き」を掲げる店が多いのに気づきます。

これを食べ比べてみたいと思って何軒か回ります。

まず、最初は、御菓子司田ぐちです。

www.kashitaguchi.co.jp

ところで、朴葉巻きってなんなのでしょう?

木曽地方独特のほうば巻は、月遅れの6月の端午の節句に各家庭で昔から作られてきたお祝いのお菓子です。

柏の葉ではなく、採りたての朴の木の若葉に中身を包んで蒸し上げます。

 この地域は端午の節句を6月に祝うんだそうです。そういえば、大きな家では鯉のぼりが飾られていて、「なんで?」と思っていたのですが、理由がわかりました。

そこで、柏餅がわりに食べるのが朴葉巻きということです。

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こんな形。枝を残して、5枚の葉っぱそれぞれに包んであります。

もちろん、1個から売ってくれます。

でも、枝つきのままの方が見栄えもいいし、日持ちもしそうですね。

みなさんもちろん、この朴葉巻きを、10も20も買っていきます。

こしあんつぶあんを一つづつ試し買い。

柏餅のような食感なのですが、朴葉の香りが独特で、あんこもうまい。

個人的にはつぶあんの方が好みでした。

 

他にも、宝来屋、芳香堂、大村屋などいくつもの店で売っています。

実は、木曽福島道の駅では、いろんな店の朴葉巻きを一堂に集めて販売していたのですが、その話は、また後で。

 

さらに行くと、木曽の銘酒・七笑の蔵元が経営する酒屋がありました。

酒林がいいですね。

 

www.nanawarai.co.jp

「七笑(ななわらい)」の名前の由来は、さかのぼるとひとつの地名に行き着く。 

ということで、木曾義仲が愛した地名に由来するという七笑は、昔は生産量が少ないので基礎で全て消費され、東京にも出てこない幻の酒と言われました。

ホームページには取引店リストがありますが、これが書けるくらい少ないということですね。

www.nanawarai.co.jp

店頭で試飲したのですが、日本酒のど真ん中というか、甘いとか、辛いとかじゃなくて「うまい」という酒でした。

でも、自分用のお土産に買ったのは酒ではなく漬物。

www.nanawarai.com

あと、味噌。

www.nanawarai.com

この味噌が辛いけど美味くて、野菜スティックとか合いそう。

もちろん、これ舐めながら酒が飲めます。

このあと、上の段に上がって、昔ながらの街並みを楽しんだ話は前回書きました。

七笑から行人橋を右手に見て坂を登ると、木曽ヒノキの箸などを扱うよし彦があります。

rurubu.jp

万延元年(1860)創業、江戸時代から続く老舗漆器店。三代目彦助考案の檜を縦に割って作る、割柾目[わりまさめ]漆器で有名だ。

 ということで、ここでは干支にちなんだデザインの箸をお土産に買いました。

その向かいの蕎麦店が、くるまや本店。

www.soba-kurumaya.com

残念ながら、訪れた時間は、既に閉店後。

店舗の老朽化に伴い平成29年10月より休業とさせていただいておりましたが、改修工事も終了しましたので営業を再開させていただきます。
大変長らくお待たせして申しわけございませんでした。
新しくなりましたくるまや本店もこれまでと変わらずご愛顧いただきますようお願い申し上げます。 

 改修工事が少し残っているようでしたが、お店は再開したということなので食べて見たかったですね。

さて木曽福島の街中散歩はこの辺で終了。一旦、宿に帰って、あとは和幸屋さんで夕食です。

(続く)

【旅】木曽漆器祭りに行ってきました(その3)木曽福島

平沢の漆器祭りを堪能した我々は、本日の宿がある木曽福島へと向かいました。

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木曽福島は、木曽家と代官・山村家ゆかりの地でもあり、関所が置かれた木曽ヒノキが尾張藩の直轄地であった時代からの宿場町です。

www.kankou-kiso.com

特に上の段と呼ばれる地域は昭和2年の大火を逃れたこともあり、古くからの街並みが残っています。

私たちも宿に着いたあと、ブラブラと行ってみました。

上の段というくらいで、宿や店がある川沿いの地域より10m近く上がっている段の上にあります。高札場が残っていたり、まるで時代劇のセットのようです。

 

しかし、高台なのに水が豊富で、水場があちこちにあります。高台に水路があれば、運河を疑うのは、ブラタモリ好きとして当然。

街の中心地である大通寺には、その理由が記載されていました。ここまで遠くから引かれた水路があったことを書いた説明書きがあったのですが、写真撮り忘れました。

この鐘楼門は230年余り前のもの。大通寺は、元は武田信玄の3女真里姫が嫁いだ木曾義昌の屋敷跡で、真里姫の供養塔もあります。

関ヶ原の戦いの際に山村家が木曽家を討ったことで山村家は当地の代官になるのですが、もともと木曽家に使えていた山村家なので、ここに寺を建てたらしいです。

さて、街の話の前に、本日のお宿はこちら。

上の段からは川の反対側になる三河家さんです。

kiso-mikawaya.com

1泊朝食のみで7,000円と格安のお宿なので、あまり期待していなかったのですが、これが大変な大当たり。

部屋は1階ですが、木曽川の前。

2階になるロビーにある食堂にはソフトドリンクコーナーがあり、宿泊客は飲み放題。

部屋に持っていっても構いません。漫画喫茶のように壁には漫画の単行本が並んでます。

こちらを選んだのは、夕食付きじゃないプランがあるから。

どうしても温泉宿の夕食といえば、テーブルいっぱいの豪華なものが多く、もうそんなに食べられない50代夫婦と60代の友人の4人組の我々には、あれは重い。

なので、地元の飲食店を利用したかったので、夕食付きじゃないプランを選んだのでした。当然、食事付きのプランもあって、それはそれで楽しめると思います。

kiso-mikawaya.com

 男女別の大浴場もあって、女性は風呂専用の鍵を渡されます。

女性風呂は鍵で開けるので、男性が紛れ込むことはできませんね。

セキュリティの在り方だと思います。

源泉は、炭酸を多く含んだ二本木温泉源泉からこんこんと湧き出る炭酸泉です。
無色透明の源泉が空気に触れると赤褐色にかわる独特の泉質です。
美肌効果にすぐれ、神経痛や冷え性にも効果があると言われています。 

宿でちょっと休んだ後は、街をぶらり。

先ほど、上の段は紹介しましたが、その他にもいろいろな名所があります。

それはまた次回で。

(続く) 

【旅】木曽漆器祭りに行ってきました(その2)平沢漆器祭り

その1では、塩尻までの移動だけでしたが、ここからは漆器祭りのお話。

shikki-shukuba.shiojiri.com

 

公式サイトによれば、木曽漆器祭りとは

木曽平沢で行われる年に一度の大漆器市です。
町並みには約120店舗もの店が建ち並び、職人の精魂込めた銘品や逸品をはじめ、この日しか出ない製品や蔵出し物が店先に並び、最近では若者向けの創作漆器も商品化されています。

ということで毎年、この時期に開催される漆器市のこと。

塩尻から車で向かい、木曽平沢の楢川小学校の臨時駐車場に車を止めます。

この小学校が、実は大変素敵なんです。

塩尻市立木曽楢川小学校

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この写真の通り地元の木曽ヒノキを使った木造なんです。

www.nhk.or.jp

長野県の塩尻市立木曽楢川小学校は、平成3年に木造校舎を新築しました。地元のひのきをふんだんに使った、木の香り漂う空間。木には音を吸収したり、湿度を調整したりする働きがあります。

この小学校は、平沢と奈良井を結ぶ祭り用の臨時無料シャトルバスのバス停にもなってますが、あえて歩いて平沢に向かいます。

小学校の裏を流れる川沿いを歩くと、山が近いのも感じますし、新緑を通る風と川の流れに実に癒されます。

平沢地区に到着。

https://www.instagram.com/p/BjgYWBxhN77/

木曽の漆器祭りに来ました

この通りの周りに100軒以上の漆器屋さんがひしめいています。

想像以上の数がある一本道の両脇に並ぶ店を1件ずつ覗いていると結構疲れます。

https://www.instagram.com/p/Bjgqa1vhzEH/

疲れて来た

こういう昔ながらの家並みが並んでいる中に、知人の実家である名店を発見。

妻が10数年前にこの平沢にある木曽漆器館の展示やパンフの仕事をしていて、その時にお世話になった学芸員さんのご実家なのです。

www.kisoji.com

学芸員といっても、元々芸大の漆器科を卒業し、現在はご自分も漆器のプロデュースや展覧会などに出ているアーティスト。

今日はご実家で手伝いをしていると伺って、お邪魔しました。

私たちのように、お店と知り合いだったり、お客様だったりした場合、お店の奥にあるご自宅や蔵に招き入れられ歓待を受けます。

この日も「何もなくて」とか言いながら、ご馳走を用意されていて、私たちもいただきました。

三種のおこわとぼた餅でお腹いっぱい。

きんぴらとかふきとかタケノコなど地元野菜の料理も美味い。

この辺りの家は、どこも間口が狭く、奥行きが長い。店によっては裏の道まで繋がっています。そこに蔵や工房があるわけです。

間口が狭いのは街道沿いの特徴で、税金対策ですね。

京都の町屋とかと同じ理屈です。

こういう間口の大きい店はそれだけ立派だということを示しているわけです。

それにしても漆器といってもバリエーションがすごい。

しかも、ちょっとした傷や職人が弾いたB品となると極端に安くなっています。

50円とか100円の皿やおちょこなんかもありますし、東京ならば数千円しそうな器が1000円切る値段だったり。

でも、ちゃんと良いものはそれなりのお値段。

生地の値段と漆の値段、装飾の値段と、積み重なって、素敵な器はやはり数万円します。

同行した方が、50円の皿を買った後に、悩みに悩んだ結果、25000円の器セットをお買い上げ。この振り幅が、漆器市の醍醐味です。

夕方になったので、駐車場に戻って本日の宿に向かいます。

(続く)

【旅】木曽漆器祭りに行ってきました(その1)新宿〜塩尻

6月2〜3日にかけて木曽にいってきました。

木曽平沢漆器祭りと奈良井の宿場祭りを見るためです。

shikki-shukuba.shiojiri.com

木曽漆器祭りはホームページによれば

木曽平沢で行われる年に一度の大漆器市です。
町並みには約120店舗もの店が建ち並び、職人の精魂込めた銘品や逸品をはじめ、この日しか出ない製品や蔵出し物が店先に並び、最近では若者向けの創作漆器も商品化されています。 

漆器の街である平沢の町中を挙げてのイベントで、お店も楽しいのですが、お店のもてなしがまた素敵なのです。

 

ということで、8時ちょうどのスーパーあずさに乗って旅に出ま〜す。

それにしても、綺麗で乗り午後地が良くなりました。

揺れも少ないし、ヘッドレストが動いたり、各席でスマホの電源が取れたり、進化してます。

まずは駅弁を食べましょう。

新宿駅で売っていた新宿弁当。

新宿弁当は内藤唐辛子を使っています。

 

花園神社周辺をはじめ、新宿で江戸時代に作っていたという内藤とうがらしが、ちょっとですが使われています。

新宿からスーパーあずさに乗った私たちは、塩尻で降ります。

装甲車みたいなヘッド形状が独特です。

ここからレンタカー。

駅レンタカーで切符と一緒に予約してあったので、駅を出て駅レンタカーの看板を探しますが、グーグルマップにも乗っていた駅レンタカーの店舗がない?

駅前の観光案内所で尋ねると「日産レンタカーと提携したらしいですよ」とのことで、駅前通りをちょっと行ったところにある日産レンタカーの看板めがけて歩きます。

すると、日産レンタカーの前に駅レンタカーの看板が小さくありました。

www.ekiren.co.jp

ここで手続きして、日産NOTEを借ります。

最新型で、バックミラーが、ミラーじゃなくてモニターになっています。

これがなかなか慣れない。バックすると、ここにバックモニターが出て便利なんですが、普段の走行で後ろの距離感とかつかみにくかったです。

まあ、そんなことよりも、塩尻から平沢に向かいます。

 (続く)