先月なんですが、縁があって福島第一原発から20~30キロ圏の川内村に行ってきました。
先週末にNスペで取り上げていた村です。
NHKオンデマンド | NHKスペシャル それでも村で生きる~福島 “帰還”した人々の記録~
原発事故で、9つの町村が自治体ごと避難を強いられた福島県。川内村はこれらの町村の中でいち早く「帰村」を宣言、住民の帰還を目指してきた。しかし、帰村後の再生の道のりは厳しい。中間貯蔵施設の整備が遅れ、除染で出た廃棄物は村内に置かれたまま。そして、放射線への不安などから、若い世代の多くは村に戻って来ない。「復興のフロントランナー」川内村のいまを見つめ、事故から4年がたつ福島が抱える問題を考える。
こんなサイトも有りました。
NHKスペシャル「それでも村で生きる ~福島 “帰還”した人々の記録~」/「帰還」の先頭を走ってきた川内村の今を見つめ、原発事故から4年目の現実を追った – @動画
見ながらツイートした人たちのまとめもあった。
NHKスペシャル『それでも村で生きる~福島 "帰還"した人々の記録~』ツイートまとめ(2015.03.07) - Togetterまとめ
まあ、番組のことは見ていただけばいいんですが、私としては、暗いことばかり語るよりも、今のいいところにも光を当てていただきたかったなと思いましたね。
で、現地を見てきた感覚で言うと、とにかく、そばが旨いです。
古民家を移築したという店内は、柱が立派で、囲炉裏が暖かい。
天山という店の名の由来は、川内村にある天山文庫。
人間の誇り得る所産「天山文庫」|福島県川内村役場ホームページ
詩人・草野心平の蔵書があるらしい。
この村と草野心平の関わりは、村のホームページを見ていただくとして、そばです。
実にうまい。一緒に言った方が食べていた天せいろも、天ぷらが実に大きくてサクサクでした。最後にデザートで頂いたごま豆腐も絶品。
かも出汁は、脂が甘く、細めの蕎麦に絡んで実に滋味深く、寒さを我慢して食べた胃の腑にしみとおるようにうまかったです。
量もたっぷりあり、惜しげも無くそばを出してくれたという感じ。
その分、ひとりひとりの準備に時間がかかるので、大勢だと待たされるかもしれません。
隣の旅館の息子さんが一人でそば打ちやっているそうです。
このそばを食べに、ここまで行くのもありなくらいの旨さでした。
役場の裏には、温泉施設もあるし、暖かくなればイワナの里もいいらしい。
常磐自動車道も開通しましたし、そばを食べに足を伸ばしてみてはいかがでしょうか。
もちろん、その道中の景色では、考えさせられる現実がたくさん待っているわけですけどね。