伊勢神宮は20年前に行ったので、今年は出雲大社でしょということで、妻と一緒にそこら辺に行って来ました。
この鷹の爪団の吉田君キャラは、観光地のあちこちで見ました。
これと、しまねっこと竹下元首相の孫がやたら目につくのが結構うざい。
そんなことはともかく、今回、出雲旅行を決めたのは、8月末。
妻の仕事スケジュールを優先し、11月の第三週としました。
ところが、ANAでは土日の飛行機はすでに満席。さらに、すでに出雲や松江ではホテルが取れず、金曜日出発の月曜日帰りというスケジュールで、しかも宿泊は米子(鳥取県)という状況でした。
理由は、この日程にありました。
ちょうど、全国から神様が出雲に来ている真っ最中だったのです。
旧暦10月。全国の八百万(やおよろず)の神々が出雲の国に集まる月。他の土地では神様が留守になるので神無月といいますが、ここ出雲では神在月と呼びます。 神々が集う出雲の各神社では「神迎祭(かみむかえさい)」に始まり、「神在祭(かみありさい)」そして、全国に神々をお見送りする「神等去出祭(からさでさい)」が行われます。
全国の神々は旧暦10月11日から17日まで7日間、出雲の地で神事(幽業、かみごと)、すなわち人には予めそれとは知ることのできない人生諸般の事などを神議り(かむはかり)にかけて決められるといわれています。
男女の結びもこのときの神議りであるといいます。
(出雲観光ガイドより)
この旧暦の10月11日から17日が、今年は、11月13日から19日にあたっていて、私たちが行く15日から18日は、まさに全国の神様が集まって、出雲大社で縁結びの会議をするということで、全国から縁を結びたい人たちが集合しているため、いちばんの大混雑時期だったわけです。
それを知らずに、この日程に決めたためになかなか苦労しました。
空港もANA利用だと出雲大社に近い「出雲縁結び空港」には飛んでいないので、どちらにしても羽田から「米子鬼太郎空港」を目指すことになり、まあ宿泊が米子というのは最後の日を有意義に使えるとポジティブに考えました。
でも、結局、米子東横インしかとれませんでしたけどね。
そんな前途多難な感じの旅は、最初から異変があったりして。
バスに乗って、タラップを登る搭乗になりました。
1時間半ほどのフライトは順調に着陸。
ついた米子鬼太郎空港は、とにかく鬼太郎だらけ。
荷物を取ろうとすると、こんな感じ。
目玉おやじが迎えてくれます。
空港内もいたるところに妖怪がいまして、その理由は、間近な境港市が水木しげるさんの故郷ということで、水木しげるロード他、街を上げて妖怪プッシュなわけです。
まずは、予約してあったレンタカーで空港から境港へ向かいます。
境港さかなセンターで実家に蟹を送ろうという妻につきあいます。
場内はこんな感じで、数件の店が並んでいて一様にカニと干物を売ってます。こういう時、どこが安いとか言うよりも、目が有ったとか、気が合いそうとかそういう雰囲気は大事ですね。
一通り見て回って、結局、ある一件に決めてカニをおくる妻。
大きさで値段が決まるようですが、わけあり(足が折れてる)を安くしてもらったようです。
その辺の交渉が決め手ですね。
ちょうどヒルどきなので、食事は国道沿いの店へ入ります。
入った店は こちら
私は煮魚定食、妻は刺し身とエビフライのだんだん定食。
1000円程度でこのボリューム。
実は、狙った境港の新名物の新かにめしは、すでに売り切れでした。
でも、十分満足なお昼ごはんでした。
そして、境港のメインストリート「水木しげるロード」へ向かいます。
153体の妖怪たちがブロンズ像になって「水木しげるロード」に出現!鬼太郎グッズや鬼太郎パンなどもあって、大人から子供までとにかく楽しめる。
ということで、とにかく妖怪だらけです。
すでに、港周辺で、その予兆はありました。これは、境港のなかうらという店。
水木しげるロードに入ると、街灯がこんな感じ。
こんなおみやげもありました。
境港駅は、JRの終点(左側がホーム)なのですが、同時にフェリーターミナル(正面)にもなっていました。
駅の裏が中海の一部で、フェリーが止まっています。
隠岐の島へ行くフェリーも鬼太郎。
この街は、レンタカーを止めて歩きたい街。
国道から駅に向かってかなり長い道なので、途中で私営の有料駐車場に誘われると停めたくなりますが、そこをぐっと我慢して駅前まで行くと市の有料駐車場があります。こちらのほうが安いです。
さらに、このフェリーターミナルの裏に会館を利用する人用の無料駐車場がありますので、そちらがあいてればちょっと駐める分にはいいかもしれません。
水木しげる先生の像が有ったり、きぐるみたちがお出迎えしたり、街中にモニュメントやブロンズ像が立っています。
ネコ娘にご利益があるのか、お賽銭がいろんな国(ロシア、韓国、中国など)の通貨でおいてありました。
街の表示も鬼太郎風。
タクシーのランプが目玉おやじ!
街の片隅で見た、鬼柚子。でかい!
不思議な街、境港でした。
この日は、とにかく、今後のスケジュールを考えるために、米子と出雲の距離を確かめるべく、このあと一路出雲大社へ向かいました。
結局、下道で約1時間半かかりました。
でも、走ってよかったと思ったのは、中海から宍道湖沿いを走る道の景色がとにかく美しいのです。運転していると写真も取れませんが、とくに、境港から中海の江島へ渡る江島大橋から見る景色は素晴らしかったです。
とにかくジェットコースターのように想像以上に高いところまで登るので急勾配で、下りに入った時にが遠く宍道湖まで見えて、その景色がなんとも雄大です。
(このサイトから転載)
出雲についても、参拝は後日に回して、夕方の稲佐の浜へ。
この浜から日本中の神様が上がって来るという場所で、日が沈むのを見られるのはなんとも幸運。
実際、16日、17日は天気が崩れたので、夕焼けがバッチリだったのは15日だけ。境港から夕日を目指して車を飛ばしたのは大正解だったのでした。
宿に帰り、レンタカーを止めようとしたらば、1日500円の有料立体駐車場を利用するしかないという米子東横インの現実的な姿勢に感心するやら、呆れるやら。
まあ、それでも夜は、駅前の居酒屋で魚と蟹を食べようと思って、ホテルから歩いて数分の駅前通りの店に入ったところ、これが大当たりでした。
だんだん盛りだそうです。
のどぐろの塩焼き
カニきた〜
とくに、のどぐろの塩焼きが、フワフワと柔らかく、それでいて濃厚な魚の旨さが伝わってくる不思議な焼き魚でした。
カニはもちろん越前ガニ。
これに生ビールを飲んで、日本酒を3杯、地元のものを中心に飲んで、あとは少々つまんでという感じで、二人で9500円でした。
感動の旨さで、一日目は過ぎて行きました。