新宿三光町日乗

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名古屋ボストン美術館で北齋展を見た



名古屋で時間が出来たので、金山のボストン美術館に行きました。

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本家のボストン美術館の所蔵品ですから間違いありません。

フェノロサが初めて北齋の個展を企画したそうで、その時フェノロサボストン美術館の日本美術のキュレーターだったとか。
そんな歴史がボストン美術館と北齋にはあります。

それだけに収蔵品も状態が素晴らしく、まさに眼福でした。

ベロ藍を使ってからの富嶽三十六景などの素晴らしさはもちろんですが、私は、初期の作品が見られたのが良かったなと思いました。
その技術の高さ、当時の最新技法を駆使した上での発想の豊かさは、江戸の文化レベルの高さの上に立脚していることがわかり、北齋一人の才でなるものではなく、江戸の絵師の切磋琢磨の末の到達点が北齋で花開いたという気がするからです。

これだけ多くの北齋作品が一堂に会する事も、この先あるかどうかわかりませんので、見ておいてよかったと思いました。

まだな方は是非どうぞ。