瑞芳から平渓線にのって、十分に行ってきました。
猫の町で有名な猴どう(石編に同)、三貂嶺までは複線ですが、その先は単線になります。
電車も3両編成でローカル線の楽しさがあふれています。
1番前の車両に乗ったのですが、なぜか車掌さんが駅ごとに鍵でドアを開閉してました。
この路線は、昔は炭鉱用だったのですが、いまは渓谷を山の中へ向う観光路線。
沿線には、滝や吊橋で有名なスポットが多く、十分もその一つです。
でも我々の目的は、駅周辺にあります。
単線を一時間に1本の割合で行き来する平渓線では、次の便が来るまで、線路が無法地帯になるのです。
十分駅で上りと下りが入れ替わるため、待っている上り列車。
駅を出るには、下りホームから上りホームに線路を渡らないといけません。
このアクセスが既に、なかなかない経験です。
十分駅は、幸福駅らしく、こんな看板が。
昔,道東で見たような看板になっています。
さて、本当は、線路ですから勝手にわたってはいけません。
でも、列車が上り下りほぼ同時に行ってしまうと、1時間は次の列車が来ないので、その間、線路は天燈を打ち上げるプラットフォームのようになります。
日本人や中国人観光客もいましたが、この日は日曜日だったので地元台湾の方も多い様子。
願い事を書いた天燈を上げている人が大勢います。
願い事も、結婚記念の人、子供の健康を願う人など様々です。
この天灯はどこででもあげられるものではなく、この平渓線の名物で、十分は公的に認定された地域のようです。
天灯が火災の原因になるという指摘を受け、台湾当局は『天灯施放作業指導要点』を策定、点火された天灯が火災の原因にならないように風速と燃料に制限を設け、天灯の飛行範囲を5km以内、燃料も点火後10分以内の量に制限した。また『消防法』第14条を改正し法的な制限を加えるべく検討が進められている。
駅の近くにも吊り橋があったので渡ってみました。
結構揺れます。
渡った先の街も渋い町並みで公共バスも通る道路なのですが、狭すぎるためにすれ違い用に信号がありました。
線路の両脇は土産物屋と屋台が有り、線路が参道の縁日のようです。
車両は、この店たちのテントをかすめるように走っています。
列車の一番前に張り付いて撮影してみました。雨がふりだしたので、窓に水滴がついてはっきり見えませんが、雰囲気はわかっていただけるかと思います。
夜になるともっと綺麗なんでしょうが、私達は次の目的地九份へと向かいます。