日曜日の夜は、今回の旅の仲間が一同に集う唯一の決まりごととして、台湾料理を食べることにしていました。
場所は、実はホテルのすぐ隣だった「欣葉(シンイエ)」
台湾を代表する名店として各種紹介されています。
高級感あふれる入り口で、一階は受付。
前日夜にこの受付で予約したんですが、日本語も英語も通じない店員さんに四苦八苦。
翌日訪れてみると、観光客が直接くるというよりは、地元の人の紹介とか案内で来ているグループが多かったですね。地元台湾の方々のちょっとお祝い事食事会という感じも多いようで、地元客が多いのは味が間違いないということだと思います。
店舗は左の階段から登った2階になっています。
丸テーブルに9人で陣取り、メニューから頼んでいきます。
蒜香醃蜆仔/しじみの醤油漬け にんにく風味 (180元)
蒜香醃蜆仔(しじみの油漬けにんにく風味)は台湾の伝統的な小吃で、台湾料理のレストランなら良く見かけるメニューです。シンプルな料理なので美味しく作るのは難しいんですよ。欣葉では大きくふっくらとしていて食べた時に歯ごたえを感じるしじみを厳選します。新鮮で身が大きなしじみは漬け汁を十分に吸い込むことができるそうです。にんにくの風味とタレのしょっぱさにしじみ本来の甘みが加われば、一口食べただけで、食欲が増し、ご飯や酒の肴としてぴったりな一品です。
青菜炒め
牡蠣の卵焼き
正宗菜脯蛋/干し大根の玉子焼き (185元)
欣葉では「菜埔蛋」(干し大根の玉子焼き)を忘れてはいけません。8個の玉子を使い厚くふんわりと焼き上げた中に柔らかい干し大根が入っているだけのシンプルな料理ですが、外側はサクサク、中はふんわり、柔らかくてぎっしりつまった干し大根が素朴でやさしい味を奏でます。ぜひ体験してみてください。
人数分に切り分けてもらいました。
そして、ワタリガニのおこわ
カニ好きにはたまりません。
乾杯のビールの後は、紹興酒をデカンタでもらったのですが、この紹興酒も大変まろやかで美味しかった(撮影してないけど)。
デザートは、シンイエ名物という手打ち(とメニューには書いてあった)杏仁豆腐。
手打杏仁豆腐/手作り杏仁豆腐 (80元)
欣葉の「杏仁豆腐」はスペシャルなデザートで他の杏仁豆腐とは全然違っているんですよ。もっちりとした粘りのある食感は思わず声が出てしまうほど。口に入れると杏仁の濃厚な香りが漂います。この風味は全て職人の卓越した技によって引き出されていて、南杏と北杏を黄金比率でブレンドし、手で1時間以上も念入りに混ぜあわせて作っています。この感動の杏仁豆腐を食べ忘れないでくださいね。
こうみると、普通の杏仁豆腐に見えますが、
持つよ伸びる!
噛むとモチモチ感が半端じゃないです。
杏仁豆腐というよりは、杏仁味の餅のようでした。
これは、本当にスペシャルでした。絶対食べたほうがいいです。
周囲には、シンイエの支店が数件ありましたが、やはり本店が格式があって楽しいです。店員さんとのコミュニケーションができるのは若い店員さんで、お姉さんたちはちょっと怖いです。でも、とっても真面目に接客してくれます。
今回、私たちは9人だったので結構何品も食べましたが、ポーションが多いので少人数ならば中国式にお土産にするのもありかもしれません。
屋台だとか小籠包に走りがちな台湾飯ですが、こういう本格台湾料理(台菜)もいいものですよ。