【大人の遠足】ワインツーリズムやまなし2016に行ってきた(その1)塩山ルートで新たな出会い
11月5日、6日とワインツーリズムやまなし2016に参加してきました。
今年で私自身は3回目の参加になるのですが、また、ここ2年と違う旅になりました。
2014年の1回目は塩山からでした。
2回目は勝沼ぶどう郷から回りました。
2014年には2000人限定だったのが、今年は2500人と増えています。
参加ワイナリーも2年前は50社だったのが、今年は59ワイナリーになってます。
年々定番のイベントとして広がっているのが嬉しいですね。
今年は、車窓から見える沿線の紅葉もいまいちで、季節が夏からいきなり冬になった今年の感じを反映しているようでした。
車中は、山登りの中高年と、部活に行く学生と、ワイナリー周りの中間層、という感じに別れていて、何と無く面白かった。
さて、今年の大人の遠足は塩山からスタートに戻りました。
いつも、このワインツーリズムに第1回から参加している大学の先輩のプランにお任せで、ただ付いて行っているだけの私です。
事前に5000円振り込むとPASSとガイドブックが宅急便で届きます。
そのPASSで名前と番号を確認して受付。PASSは首から提げて、このツアーの参加者であることを示します。
受付で試飲用のワイングラスとホルダーを受け取ります。
このグラスが今年はガラス製ですし、ホルダーが、今年はまさかの甲州印伝製。
2000個以上のホルダーに関係者の方が徹夜で紐通ししたそうです。
塩山駅前からバスに乗ります。普通に路線バスで使っているバスが走っています。
今年は、初めて訪問する奥野田ワイナリーで降りました。
家族経営で4人で2haの農園でのぶどうづくりからワイン醸造、樽詰め、瓶詰め、全てを行っているワイナリーでした。
まずは畑で、ぶどうを「密植」で育てる理由の説明から。
お話をかいつまんでみますと、まず、棚づくりとの違いは、ぶどうの木と木の距離が近いので根同士がぶつからないように下に伸びること。
植物が光合成するのは適した温度(30度以下にしたい)があって、暑すぎても進まない。甲府盆地は夏暑いので、葉を冷やす必要があり、そのために多くの水を根から汲み上げて葉から蒸発させること(蒸散作用)によって葉を冷やす必要がある。
棚作りだと根が横に伸びるので浅いところの水を汲み上げる。こちらは、ぶどうに残る水が爽やかなので食用に向いている。密植では根が下に伸びるので深いところにあるミネラル分の多い水を汲み上げることになる。このミネラルがぶどうの実に残るので、ぶどうを食べても生だと瑞々しさがなく、逆に濃縮感があるのでワインに向いている。
しかも、ぶどうにミネラルが多いと酸化防止剤を減らすことができる。酸化防止剤を減らした醸造は、醸造時に野生酵母が残るので、酵母を追加せずに穏やかに発酵させることができ、独特の風味が出る。
でも、そのために普通の醸造だと4日でワインができるところ、野生酵母だと40日かかるため、ワイン醸造装置が10倍回転しないという非効率なワイン工場になる。
でも、その非効率な製法を守って独特な風合いのあるワインを作っている。
まだまだ話し足りないというオーナーでしたが、ワイナリーへ。
樽作りのワインのよさを生かしたいそうです。
樽作りのワイナリーの向かいにあるガーデンテラスで試飲です。
こちらでは、4種類の試飲を500円で。
左からスパークリング、桜沢シャルドネ(白)、メルロ&カベルネソービニョン(赤)、ローズロゼ(ロゼ)。
ロゼの甘みがかなり糖度が高いもので、ちょっとびっくり。
こちらが1軒目の奥野田葡萄酒でした。
続きます。