いよいよ内宮です。
天照大神が祀られているわけです。
まずは宇治橋へ。
こちらも4年前のお正月とはだいぶ混み具合が違います。
これくらいならば、ご挨拶もしやすいというものです。
宇治橋は、全長101.8m、巾8.4mで、欄干の上に16個の
擬宝珠 を据えた純日本風反 り橋です。床板や欄干は檜 で作られていますが、橋脚の部分は水に強い欅 を使用します。
宇治橋の架け替えは遷宮に合わせてではなく、その4年前なんですって。
今の宇治橋は平成21年11月3日に渡始式が行われました。宇治橋の架け替えは遷宮の4年前。それは太平洋戦争後の混乱によって第59回式年遷宮が昭和28年(1953)に延期された際に、全国の崇敬者からせめて宇治橋だけでも架け替えようとの熱意によって、予定通り昭和24年に架け替えられ、以来、遷宮の4年前が恒例となっています。
なるほどねえ。
宇治橋を渡って、右に折れて手水舎へ。
この手前でトイレに行っておかないと、中に入るとありませんからね。
手水の元祖とも言えるのが五十鈴川の流れでのお清めですね。
本当に清められること間違いなしの美しい景色と流れ。
御手洗場の流れは清らかさの象徴。内宮参道の右手のゆるやかな斜面を下りていくと、元禄5年(1692)徳川綱吉の生母、
桂 昌院 が寄進したといわれる石畳を敷き詰めた御手洗場が見え、ここでは手水舎と同じようにお清めができます。
神楽殿の前を通って、正宮へ参りましょう。
写真はこの石段の下からしか撮ってはいけません。
右側に写真を撮っている親子がいますが、注意しておきました。
正面奥のカーテンの奥に神様がおわすのは外宮と一緒です。
さて、神社の屋根に天を刺すように交差している木の添え物がありますよね。
あれを千木(ちぎ)と言うのですが、これを見ると祀っている神様が男性か女性かがわかるんですが、ご存知でしょうか?
出雲大社を始めとした出雲諸社は、祭神が男神の社は千木を外削ぎ(先端を地面に対して垂直に削る)に、女神の社は内削ぎ(水平に削る)にしており、他の神社でもこれに倣うことが多い。
ところが伊勢神宮は一筋縄では行きません。
一方、伊勢神宮の場合、内宮の祭神天照坐皇大御神・外宮の祭神豊受大御神とともに主祭神が女神であるにもかかわらず、内宮では千木・鰹木が内削ぎ10本、外宮は外削ぎ9本である。
外宮も女神なのに内宮との対比ということもあるのでしょうか。
面白いですね。
さて内宮を一回りした後には別宮も参っておきましょう。
この別宮が有名になったのは、なんと神風です。
もともと「風神社」と呼ばれていました「社」が宮号をもつ「風日祈宮」となったのは、鎌倉時代の蒙古襲来の文永・弘安の役の際、ご神威によって猛風が起り、襲来した敵軍10万の兵を全滅させ、未曽有の国難をお救いになったご霊験に応えるべく
正應6年(1293)3月20日に宮になったそうです。
こうして内宮参りを終えて、宇治橋まで戻り、おはらい町を通ってお土産を物色することになります。
(続く)