新宿三光町日乗

見かけたもの、出かけた場所、食べた料理などを写真中心に

【元気です!北海道】平取でアイヌ文化の真髄に触れる(ゴールデンカムイスタンプラリーその8)

夕張を出発し、次に向かったのは平取町。びらとり、と読みます。

fujita244.hatenablog.com

 

平取の二風谷博物館では、パネルによるスタンプアリーを独自に開催しています。

平取町オフィシャルサイト|「TVアニメゴールデンカムイ パネルスタンド展&スタンプラリー」「Feel the アイヌ」同時開催

10月6日には二風谷生活館でアイヌ文化の食体験を行います。 「TVアニメゴールデンカムイ パネルスタンド展&スタンプラリー」「Feel the アイヌ」同時開催!!! 

期日 10月6日~ 21日 10:00~17:00

16時頃についたのですが、ギリギリ間に合ったので、我々もスタンプラリーに参加しました。

 

平取町立二風谷アイヌ文化博物館からスタンプシートと案内マップを貰いましょう。

②各施設を回ってスタンプをゲット。総てスタンプを押し平取町アイヌ工芸伝承館でコンプリートスタンプを貰いましょう。ルート最後の場所、共同作業所でアンケートにお答え頂くと記念缶バッヂを贈呈(数量限定)

③パネルスタンド&スタンプ配置場所 平取町立二風谷アイヌ文化博物館・アイヌ文化情報センター・沙流川歴史館・ポロチセ・男の手仕事チセ・女の手仕事チセ・平取町アイヌ工芸伝承館

www.town.biratori.hokkaido.jp

この自販機にすでに味があります。

素晴らしいデザインの博物館で、まずは簡単にご案内をいただきます。

ここでゲットしたのは、キロランケ。パネルとスリーショットにしてみました。

キロランケが持っている小刀(マキリ)のデザインは、この二風谷で実際に作ってもらったものを模しているとか。 

ここでも野田サトル氏の取材が素晴らしく、実物を映した絵になっていることがわかります。

 当館においてご覧いただく展示品は、その多くが沙流川流域のアイヌ文化を学ぶための標識的な資料として活用されています。重要有形民俗文化財「北海道二風谷及び周辺地域のアイヌ生活用具コレクション」をはじめとしたアイヌの民具、重要文化的景観にも選定されたチセ群のほか、数多くの視聴覚資料、関係図書等が納められています。 

ここ二風谷は、アイヌの聖地として有名で、実はすぐ後ろの沙流川にダムを作る際にダムの底に沈んだ遺跡を調査した結果が、沙流川歴史館の方に展示されています。

チャシ跡の調査の様子や、町内の遺跡で発掘された遺物の展示から始まり、今と昔を再現したジオラマ、二風谷遺跡他の収蔵品展示。沙流川の自然から人との関わりまで楽しく学べます。

博物館の前に立っている9棟のチセは、観光用ではなくアイヌ文化伝承のためで、チセに必要なカヤも作り、チセにまつわる祭祀や儀礼などを受けつぐために建っています。

アイヌ文化発祥の地であり、アイヌの伝統が色濃く残る平取町二風谷地区。アイヌ語では、「ニプタイ」木の生い茂るところという意味です。その名の通り、光あふれる春から夏、彩り深める秋、そして白い世界へと、四季折々の表情を豊かに映す沙流川流域の森で、自然を尊び、自然から学び、自然と共に生きる二風谷ならではの文化が、現在まで脈々と引き継がれています。アイヌ文化伝承を目的に復元されているチセ(家)は、その象徴的な存在。集落はコタンと呼ばれ、チセを建てる前後には儀礼が行われていました。二風谷では、チセの復元をはじめその儀礼アイヌ語アイヌ口承文芸、神々への祈りの儀式や祭り、アイヌ古式舞踊、生活用具、そして工芸品の技術などが、大切に伝えられています。アイヌ独特の文様や口承文芸(ユカラ)は、北海道遺産に選定されている他、代表的な工芸品である「二風谷イタ」(盆)と「二風谷アットゥシ」は、2013年に経済産業省の伝統工芸品に北海道で初めて指定されました。アイヌ生活様式や精神性と合わせて、あらためて二風谷の伝統工芸、アイヌ文化に対しての関心が高まっています。  

nibutani.jp

説明するときりがないのですが、是非、こうしたサイトも見て、実際に二風谷にも行っていただきたいと思います。ちょっと千歳とか札幌から遠いですが、それだけの価値があります。

一番大きなチセの中は、意外に暖かく、板張りとは違うカヤばりの良さを感じます。

スタンプラリーをして回っているうちに雨が上がり、虹が出ました。

作者のサインは博物館ではなく、工芸館の方にありました。

二風谷では、アイヌ文化の伝統が継承されるように毎年チプサンケという祭りを実施し、50年になるそうです。アイヌ文化は文字がないので、こうして実際に行わないと受け継ぎにくいものでもあります。川を渡る船(チプ)とそれにまつわる歌、語り、祭祀、踊り、全てが文化として継承されるには祭りは欠かせません。

それを続けるエネルギーがある街だから、アイヌ文化の聖地と言えるのでしょう。

スタンプラリーは、すでに閉店していたチセがあったのでコンプリートならず。

紅葉の平取町二風谷を後にして、我々は、今夜の宿がある帯広市に向かいます。

ここからが長かった。(続く)

 

 

 

 

 

 

 

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