帯広で最終日の朝を迎えた私たちは、まず2時間半かけて釧路に移動します。
釧路市立博物館は、春採湖越しに海まで望める高台に建つ、地元出身の名建築家・毛綱毅曠設計の釧路が誇る博物館。
建物のデザインは、地元出身の建築家、毛綱毅曠氏によるもので、タンチョウが両翼をひろげた形をイメージし、この作品は、日本建築学会賞に輝きました。また、博物館内の展示は、通産大臣によるディスプレイ産業大賞を受賞しています。
ここでは、谷垣ニシパこと秋田のまたぎ谷垣をゲット。
釧路市立博物館も学芸員の方の案内で館内を見て回るのですが、そこで聞いた説明で一番傑作だったのは、釧路市立博物館の魚類担当学芸員がゴールデンカムイ の大ファンで、作家にラブコールを送っていた話。その熱意に答えて、野田サトル氏も現地に取材に訪れたそうです。
作中の釧路編といえばシャチだのカメだの海の生き物がたくさん出てきますが、その原点は魚類担当学芸員さんの熱意だったのかもしれません。
館内にゴールデンカムイ とともに作家のサインが飾られ関連が解説されています。
作家のイラストが、2016年の月形町あたりと変わった感じがする2017年の色紙。
マリモの上にもっこりな人を乗せてみました。
作中でも漁の模様が出てくるので、船の上に杉元。
帆の文様が美しい。アシリパさんのパネルとともに杉元。
動物の剥製が数多く展示されている施設で、学芸員のとにかく実物を見せたいという気持ちが伝わります。丹頂鶴は食べるとまずいらしいので、アシリパさんと。
博物館の周辺は公園になっていて、春採湖だけではなく海まで望めます。
このキタランケのように、かつての釧路アイヌの人たちも、この景色を見たのでしょうか。
博物館内に色んな形で出てくるキャラクターは、建物の形を模しているそうです。
北海道が蝦夷地と呼ばれた江戸時代に釧路はアイヌ語で「クスリ」と呼ばれました。その意味として「越える道」「のど元」などといった説があります。
釧路アイヌと呼ばれる人々は、釧路川流域を生活の基盤としており、江戸時代の終わり頃、5、6軒で構成された村が、10数ヶ所あったと記録されています。
釧路市立博物館にも多くのゴールデンカムイ ファンが訪れていて、高速が阿寒まで通ったこともあり、札幌ナンバーなど遠くのナンバーをつけた車を見かけることが多くなったと博物館の方はおっしゃっていました。
札幌まで300キロくらいですからねえ。
4時間までかからなければ特急より早いですからね。
北海道の人なら車できちゃうんだろうな、それくらいの距離は。
我々も距離と時間にだいぶ麻痺してきています。
次は、阿寒湖へ向かいます。(続く)
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