新宿三光町日乗

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【観劇】2週続けて出ずっぱりな芝居を観てきました

珍しく2週続けて観劇の予定が入っていました。

3月10日は中野/ザ・ポケットにて、「TOCTOC あなたと少しだけ違う癖」

www.nlt-pro.nlt.co.jp

93%の人間は、最低一つはTOC(行動の強迫性障害)を持っていると言われます。さて、あなたは?
TOC(Trouble Obsessionnel Compulsif=強迫性障害)治療の専門医ステーン博士は、その道の世界的権威。国際的に評判のこの神経精神科医は2,3年に一度しかフランスでは診療をしないし、決して同じ患者を二度診ることはない。数年掛かりで予約を取りつけた悩み多き人々が、ステーン氏のもとに一人また一人と訪れる。気が付けば6人の患者たちで“ひしめき合う”待合室。そこへ、出先からの飛行機の遅れで肝心の先生が到着しないとの知らせが入る。さて、混沌の中、帰るに帰れない6人が取った行動とは…。 

 というもので、舞台では6人の登場人物がずっと出ずっぱりで、休憩なしの2時間。

これは見る方は楽しくても出る方はしんどい。

しかも、神経症の役だから、セリフが突然出てきたり、きっかけがわかりにくい掛け合いが続くという高度な舞台なので、役者さんたちは稽古が大変だったらしい。

私が観たのは最終日の最終公演で、上演後に出演者と話したのですが、終わってホッとしたそうです。

でもそうして苦しんだ舞台だから、大変面白く、2時間が短く感じました。

この芝居を観る前に、新井薬師まで行った話は書きましたね。

fujita244.hatenablog.com

不思議なものです。

さて、そして次の週16日に新宿・紀伊國屋ホールでまだ上演中の「母と惑星について、および自転する女たちの記録」。

www.kinokuniya.co.jp

突然の母の死からひと月。
私たちは何と決別すればいいのか。

徹底的に放任され、父親を知らずに育った三姉妹は遺骨を持ったまま長崎からあてのない旅に出る。
「私には重石が三つ必要たい」毎日のように聞かされた母の口癖が頭をめぐる。次第に蘇る三姉妹それぞれの母の記憶。
奔放に生き、突然消え去った母。母は、何を欲していたのか。
自分はこれからどこに向かえばいいのか...。三姉妹の自問の旅は続く...。

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こちらは、まだ上演中なのでネタバレ厳禁ですが、まあ、お母さん役のキムラ緑子さんが圧巻でした。これも3姉妹が旅行する話なので出ずっぱり。休憩ありましたが2時間30分は大変な芝居です。ぜひどうぞ。

 

で、劇中で3姉妹が旅行したのはイスタンブールだということだけお伝えします。

私がイスタンブールに行ったのは、2012年6月。

劇中に出てくる会話で、その時のことを思い出しました。

fujita244.blog.jp

絨毯買ったけど、騙されませんでしたけどね。

イスタンブールで学生たちの反乱があったのは、2016年でしたか。

あの時出会った人たちが幸せであってほしいと思います。

よければ、こちらもみてください。

 

fujita244.blog.jp

 

久しぶりの観劇でしたが、プロの力を感じさせる出ずっぱりな芝居で楽しめました。

たまには生の迫力も良いものです。