「夜会Vol.20 劇場版 リトル・トーキョー」を見に行ってきた
久しぶりに映画館に行きました。
場所は、新宿ピカデリー。妻が三連休中、突然行きたいと言い出したので、ネットでチケットを取って、早速行ってきました。
座席は一つおきにしか買えず、115席の映画館で、二十人くらいしか客席にいませんでした。
1日1回上演なので、朝思いついて良かったです。
自身の楽曲「糸」を基にした映画が作られるなど、高い人気を誇るシンガー・ソングライターの中島みゆきがライフワークとしている「夜会」が、2019年1月からおよそ1か月にわたって行われた。“中島みゆき 夜会 Vol.20 「リトル・トーキョー」”と銘打たれたこの公演は、真冬の北海道のクラシックホテル&パブにあるステージを舞台にストーリーが展開する。
夜会は、昔、劇場に見に行ったことがありますが、その頃も共演者はいましたが、あくまでみゆきさんが歌う歌とストーリーをはっきりさせるもので、ゲスト歌手が出るものではありませんでした。宝塚出身の香坂千晶さんは私が見に行った時も共演されていましたが、今回も重要な役で出演してます。ネタバレになるので役については書きませんが。
ところが今回は、ゲストに渡辺真知子さんを迎え、圧巻の歌声を聞かせるものになっていました。
この二人がハモるとか、ヤマハのポプコン世代にはたまらんですね。
解説はこちらをお読みください。
それにしても、2019年の舞台上演時に、中島みゆき67歳、渡辺真知子62歳だそうですが、役柄では渡辺真知子がお姉さん役です。でも、迫力あるからマチコさんの方が年上でも問題ないくらい、みゆきさんは若い。
それでも、映画館のスクリーンでアップにされるのはかわいそうだと思いました。
舞台ですから。あまりアップはいらない気がするんですよねえ。
こう言う、舞台の映像化というのは、今、コロナ禍なので、配信も含め増えていると思いますが、カメラマンというのは、アップにしたがる生き物なので、どうしても、寄りが多い映像になることがあります。
舞台好きとしては、ありがたいと思いながらも、そこはそんなにクローズアップでなくても良いのではないか、というカット割りが多いんですよね。全身から、せいぜい、上半身くらいでいいんですよ。舞台では顔芸してないんですから。手と顔との連動とか、姿勢とか体つきとかを見たいので、アップ多用のカット割りは、感心しません。
この劇場版では、その辺も、みゆきさんのこだわりがあると思います。アップが少なめ。
映像には不満はないんですが、気になったのは、音像です。
2019年に『リトル・トーキョー』と題して行なわれたステージを、臨場感溢れる映像で映し出す。舞台の凝った構成はもちろんのこと、5.1chサラウンドで再現された歌声も圧倒的だ。
と有るんですが、新宿ピカデリーのシアター10の音像は、感心したものではありませんでした。
ボーカルが立ってないんですよね。オーケストラとバンドが舞台下に配置されて演奏するので、赤坂アクトシティでは素晴らしい音だったと思うんですが、こもりがちというか、上がカットされているようなモワーンとした音で、ボーカルももう少しくっきりすっきりできなかったかなあ、という不満が残りました。
Youtubeの方が音がいい感じがする。
ならば、DVDでいいんじゃないかという気もしますねえ。
セットリストを載せておきます。
夜会というとオリジナルばかりというイメージですが、今回は、昔のアルバムの曲が散りばめられていて、それがそそりました。石田匠さん、宮下文一さんが歌うと、みゆきさんとはまた違って、それでも、みゆきさんならではのメロディラインに唸るという喜びもあります。
音が気になったので、DVDを買おうかと思ったのですが、8000円とかなんですよね。
今回の映画チケットは、普通の映画とは違う値段で、2600円でした。
それでも、3分の一以下ですから、満足しないといけませんかね。
でも、みゆきファンならば、見に行っちゃうし、買っちゃいますよね。