大神社展に行って来た
GWの日曜日、上野の国立博物館に「大神社展」を見に行って来ました。
地下鉄大江戸線の上野御徒町駅から博物館に行くつもりが乗り過ごして新御徒町駅まで行っちゃいました。
まあ、いいお天気でお散歩日和なのでその辺を歩くことに。
東京では珍しいアーケードがかかっている日本で二番目に古い商店街である佐竹商店街を歩くと、秋葉神社(元は秋葉原に有った「アキバ」の元祖)があり、下谷神社の祭礼が近いことを知りました。
せっかく神社展に行くのだからと、ついでに下谷神社まで歩くことに。
下谷神社までの途中、多くのパチンコメーカーの本社やショールームがある通りを通り、妻がパチンコ好きなので盛り上がります。
立派な神社は来週が祭礼です
ということで、例大祭が11日だそうです。
この下谷神社がもともと稲荷社だったので、このあたりの町名が稲荷町ということになったそうです。
なるほど、と思いつつ上野駅の方に歩いて、アトレで早めの昼ごはん。
海鮮丼と蕎麦 980円
タイミングよく座れましたが、10分ほどで外に列ができてました。11時開店と同時がいいみたいです。
さて、上野のお山は人出がすごくて、とくに子供連れが多い。
やっぱりこどもの日だからでしょうか。
上野動物園は、普段から小学生は無料なんですね。そして、こどもの日は中学生も無料です。
(5月4日のみどりの日は無料開園日だから、こちらのほうがいいか)
それにしても入場の列がすごかった。
入るのに列がスゴイ
パンダ70分待ち。
さらに、噴水広場で児童図書の展示即売会をやっていて、全品2割引き。ここも人だかりが凄い。
そして、その奥にあるのが国立博物館。
ここまで来ると、人でもグッと減って、しかも平均年齢が高い(笑)
大神社展は、さらに観覧者の平均年齢がグッと上がっている感じがしましたね。
でも、見応えのある展覧会でした。
神社というか、神道に関する物品を集めていて、国宝や重要文化財だらけなのに、仏教関係の展覧会よりも展示物自体が穏やかで静かな感じがしました。
仏教は、仏像にしても絵画にしてもパワーとご利益に溢れる感じなのですが、神道に関する神像とか神社を描いた衝立、美術品の装飾そのものが淡々としているんですね。派手さがない。
その辺が、日本人の中に脈々と流れている何かなのかもしれません。押し付けがましくない、水が流れるが如き緩やかさというか、何にでも馴染む感じというか。
ご神体が自然物である場合も多いので、自己主張をするよりも泰然自若とした趣があるのです。
清らかな感じになって出て来ました。
まあ、すぐに下世話になるんですが。こんな時くらいわね。
妻は、狛犬好きなので、狛犬と獅子の対の像を喜んでました。
今年は、伊勢神宮の20年に一度の遷宮と出雲大社の60年に一度の遷宮が重なるということで、神社本庁も張り切って世間にアピールしているんでしょうが、神社がお寺に押されているのもなんとなくわかる気がします。神社は気高くも美しいけど押しが弱い。
それは人工の造形物ではなく、自然にあるものだからではないでしょうか。
歴史的には、神仏習合で仏教に飲み込まれそうになったり、明治の廃仏毀釈で仏教を駆逐して神道を強調してもうまくいかなかったり、色いろあるわけですが、すでにどちらも日本人には切り離せないものとなってしまい、両方が補いあって、日本人の心の風景を作っているように思います。
国宝だって、仏教寺院のものが多く見受けられます。
本館で新しく国宝・重文に指定されたものを見ましたが、仏像ですしね。
最後に、ミュージアムショップに行ったんですが、リニュアルしていて、大変きれいになってました。
(国立博物館HPより)
カタログも充実していて、なかなか素晴らしいです。
美術品でお腹いっぱいという感じで帰りました。