新宿三光町日乗

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大阪の国立国際美術館で「貴婦人と一角獣展」を見た

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「我が唯一の望み」

 

10日に大阪まで行きまして、2004年に新館になったという国立国際美術館「貴婦人と一角獣」展を見てきました。

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JR大阪駅のコインロッカーに荷物を放り込んで、タクシーでワンメーター。

こんな外観で現代アートやなあ、と思っていたら、展示室は完全地下型なんですね。

エスカレータを降りて地下3階へ。

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こんなおもしろ企画もあって、角をつけて写真も取れます。

(私はやりませんけどね)

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展示は思っていた以上に素晴らしく、なんといってもタペスリーがでかい!

4~5mの布がぶら下がっているのは想像以上に迫力があり、また実に細かい織物なので、その細密さにも驚きます。

そして、東京展(国立新美術館で開催された)と異なり、大阪展では、タペスリーの前にちょっとした柵があるだけでガラス等で囲われていないため、顔を近づけて、作品をまじまじと見られます。

 

織りの細かさはため息が出ます。

 

それにしても、これだけの作品と関連美術品なのに、会場は実に空いていて(東京展に比べてですけどね)、ゆったりと見られるし、何度も行ったり来たりできる(一方通行ではない)展示も相まって、満喫出来ました。

作品については、以下の通り。

フランス国立クリュニー中世美術館の至宝《貴婦人と一角獣》は、西暦1500年頃の制作とされる6面の連作タピスリーです。19世紀の作家プロスペル・メリメやジョルジュ・サンドが言及したことで、一躍有名になりました。

 

千花文様(ミルフルール)が目にも鮮やかな大作のうち5面は、「触覚」「味覚」「嗅覚」「聴覚」「視覚」と人間の五感を表わしていますが、残る1面「我が唯一の望み」が何を意味するかについては、“愛”“知性”“結婚”など諸説あり、いまだ謎に包まれています。

 

本作がフランス国外に貸し出されたのは過去にただ一度だけ、1974年のことで、アメリカのメトロポリタン美術館でした。 本展は、この中世ヨーロッパ美術の最高傑作の誉れ高い《貴婦人と一角獣》連作の6面すべてを日本で初めて公開するもので、タピスリーに描かれた貴婦人や動植物などのモティーフを、関連する彫刻、装身具、ステンドグラスなどで読みといていきます。

 

クリュニー中世美術館の珠玉のコレクションから厳選された約40点を通して、中世ヨーロッパに花開いた華麗で典雅な美の世界を紹介します。

 10月20日までですので、関西の方は是非足を運んでみてはいかがでしょうか。東京展でまじまじと見られなかった人は、行ってみるのも手だと思いますよ。