【旅】木曽漆器祭りに行ってきました(その6)木曽福島の宿「三河家」
木曽福島が長いですが、思っていた以上に面白い街でした。
夕ご飯を食べて、宿に戻り、温泉に入って、疲れて寝ました。
翌朝。朝早めに温泉にもう一度入って、朝ごはんです。
ここで我々は、宿の何気ない心遣いに感動することになります。
旅館の朝ごはんですから、魚や肉がどうしてもあります。
4人で行ったうち、お一方が魚も肉もダメな方で、それを予約の際に記載しておいたのです。でも、朝ごはんだけですから特に気を使わなくても良いですよ、とも書き添えておいたわけです。
ところが、4人で座って食べ始めた時は気がつかなかったのですが、一人だけ鉄板の上の焼き物の構成が違う。しかも、青い皿はサバ味噌だったんですが、それも違うものが入ってます。
この席順は、別に狙ったわけでも選んだわけでもなく、何気なく座ったんですが、偶然、この魚と肉を変えていた席に、その食べられない方が座ったんですね。
それで食べ始めてしばらく気がつかなかったんです。宿の人も何も言わないし。
気が付いた時の我々の感動は、この「何も言わない」「さりげない」気遣いという点にありました。
そう考えると、この宿はなんだか、そういうさりげない気遣いに溢れている気がしてきて、全部がそう見えてくるから不思議なものです。
宿の安さや景色については、前にも書きましたが、本当に満足。
部屋で着る浴衣のサイズが3種類あるのですが、それはロビーで自分で選んで持っていくスタイルだったり。部屋で大きさが違って持ってきてもらうとか面倒ですものね。
そういう省力化のための仕組みすら、実は気遣いの結果ではないかと思ったり。
それはきっと、普段泊まる旅館の「おもてなし」の過剰さに、ちょっと辟易していたからかもしれません。これくらいでいいんじゃないのかな、という控えめさが我々にはとても心地よかったのです。
自由旅クラブ 木曽 三河家は、気ままで自由なお客様の旅のスタイルに合わせた温泉宿泊施設です。
当館には仲居はおりません。お荷物を運んだり、お布団を敷いたりといった省けるであろうサービスを減らして料金に還元。
色々な旅のスタイルに合わせられる格安の宿泊施設として、気軽に利用頂くのが当館の願いです。
ドリンクカウンターのお茶やコーヒーを持ち出し可能なカップが受付にあったり、 オリジナルミネラルウォーターが冷蔵庫に入っていて、それが無料なのも好印象。
お世話になりました。