【旅】木曽漆器祭りに行ってきました(その3)木曽福島
平沢の漆器祭りを堪能した我々は、本日の宿がある木曽福島へと向かいました。
木曽福島は、木曽家と代官・山村家ゆかりの地でもあり、関所が置かれた木曽ヒノキが尾張藩の直轄地であった時代からの宿場町です。
特に上の段と呼ばれる地域は昭和2年の大火を逃れたこともあり、古くからの街並みが残っています。
私たちも宿に着いたあと、ブラブラと行ってみました。
上の段というくらいで、宿や店がある川沿いの地域より10m近く上がっている段の上にあります。高札場が残っていたり、まるで時代劇のセットのようです。
しかし、高台なのに水が豊富で、水場があちこちにあります。高台に水路があれば、運河を疑うのは、ブラタモリ好きとして当然。
街の中心地である大通寺には、その理由が記載されていました。ここまで遠くから引かれた水路があったことを書いた説明書きがあったのですが、写真撮り忘れました。
この鐘楼門は230年余り前のもの。大通寺は、元は武田信玄の3女真里姫が嫁いだ木曾義昌の屋敷跡で、真里姫の供養塔もあります。
関ヶ原の戦いの際に山村家が木曽家を討ったことで山村家は当地の代官になるのですが、もともと木曽家に使えていた山村家なので、ここに寺を建てたらしいです。
さて、街の話の前に、本日のお宿はこちら。
上の段からは川の反対側になる三河家さんです。
1泊朝食のみで7,000円と格安のお宿なので、あまり期待していなかったのですが、これが大変な大当たり。
部屋は1階ですが、木曽川の前。
2階になるロビーにある食堂にはソフトドリンクコーナーがあり、宿泊客は飲み放題。
部屋に持っていっても構いません。漫画喫茶のように壁には漫画の単行本が並んでます。
こちらを選んだのは、夕食付きじゃないプランがあるから。
どうしても温泉宿の夕食といえば、テーブルいっぱいの豪華なものが多く、もうそんなに食べられない50代夫婦と60代の友人の4人組の我々には、あれは重い。
なので、地元の飲食店を利用したかったので、夕食付きじゃないプランを選んだのでした。当然、食事付きのプランもあって、それはそれで楽しめると思います。
男女別の大浴場もあって、女性は風呂専用の鍵を渡されます。
女性風呂は鍵で開けるので、男性が紛れ込むことはできませんね。
セキュリティの在り方だと思います。
源泉は、炭酸を多く含んだ二本木温泉源泉からこんこんと湧き出る炭酸泉です。
無色透明の源泉が空気に触れると赤褐色にかわる独特の泉質です。
美肌効果にすぐれ、神経痛や冷え性にも効果があると言われています。
宿でちょっと休んだ後は、街をぶらり。
先ほど、上の段は紹介しましたが、その他にもいろいろな名所があります。
それはまた次回で。
(続く)
【旅】木曽漆器祭りに行ってきました(その2)平沢漆器祭り
その1では、塩尻までの移動だけでしたが、ここからは漆器祭りのお話。
公式サイトによれば、木曽漆器祭りとは
木曽平沢で行われる年に一度の大漆器市です。
町並みには約120店舗もの店が建ち並び、職人の精魂込めた銘品や逸品をはじめ、この日しか出ない製品や蔵出し物が店先に並び、最近では若者向けの創作漆器も商品化されています。
ということで毎年、この時期に開催される漆器市のこと。
塩尻から車で向かい、木曽平沢の楢川小学校の臨時駐車場に車を止めます。
この小学校が、実は大変素敵なんです。
この写真の通り地元の木曽ヒノキを使った木造なんです。
長野県の塩尻市立木曽楢川小学校は、平成3年に木造校舎を新築しました。地元のひのきをふんだんに使った、木の香り漂う空間。木には音を吸収したり、湿度を調整したりする働きがあります。
この小学校は、平沢と奈良井を結ぶ祭り用の臨時無料シャトルバスのバス停にもなってますが、あえて歩いて平沢に向かいます。
小学校の裏を流れる川沿いを歩くと、山が近いのも感じますし、新緑を通る風と川の流れに実に癒されます。
平沢地区に到着。
この通りの周りに100軒以上の漆器屋さんがひしめいています。
想像以上の数がある一本道の両脇に並ぶ店を1件ずつ覗いていると結構疲れます。
こういう昔ながらの家並みが並んでいる中に、知人の実家である名店を発見。
妻が10数年前にこの平沢にある木曽漆器館の展示やパンフの仕事をしていて、その時にお世話になった学芸員さんのご実家なのです。
学芸員といっても、元々芸大の漆器科を卒業し、現在はご自分も漆器のプロデュースや展覧会などに出ているアーティスト。
今日はご実家で手伝いをしていると伺って、お邪魔しました。
私たちのように、お店と知り合いだったり、お客様だったりした場合、お店の奥にあるご自宅や蔵に招き入れられ歓待を受けます。
この日も「何もなくて」とか言いながら、ご馳走を用意されていて、私たちもいただきました。
三種のおこわとぼた餅でお腹いっぱい。
きんぴらとかふきとかタケノコなど地元野菜の料理も美味い。
この辺りの家は、どこも間口が狭く、奥行きが長い。店によっては裏の道まで繋がっています。そこに蔵や工房があるわけです。
間口が狭いのは街道沿いの特徴で、税金対策ですね。
京都の町屋とかと同じ理屈です。
こういう間口の大きい店はそれだけ立派だということを示しているわけです。
それにしても漆器といってもバリエーションがすごい。
しかも、ちょっとした傷や職人が弾いたB品となると極端に安くなっています。
50円とか100円の皿やおちょこなんかもありますし、東京ならば数千円しそうな器が1000円切る値段だったり。
でも、ちゃんと良いものはそれなりのお値段。
生地の値段と漆の値段、装飾の値段と、積み重なって、素敵な器はやはり数万円します。
同行した方が、50円の皿を買った後に、悩みに悩んだ結果、25000円の器セットをお買い上げ。この振り幅が、漆器市の醍醐味です。
夕方になったので、駐車場に戻って本日の宿に向かいます。
(続く)
【旅】木曽漆器祭りに行ってきました(その1)新宿〜塩尻
6月2〜3日にかけて木曽にいってきました。
木曽漆器祭りはホームページによれば
木曽平沢で行われる年に一度の大漆器市です。
町並みには約120店舗もの店が建ち並び、職人の精魂込めた銘品や逸品をはじめ、この日しか出ない製品や蔵出し物が店先に並び、最近では若者向けの創作漆器も商品化されています。
漆器の街である平沢の町中を挙げてのイベントで、お店も楽しいのですが、お店のもてなしがまた素敵なのです。
ということで、8時ちょうどのスーパーあずさに乗って旅に出ま〜す。
それにしても、綺麗で乗り午後地が良くなりました。
揺れも少ないし、ヘッドレストが動いたり、各席でスマホの電源が取れたり、進化してます。
まずは駅弁を食べましょう。
新宿駅で売っていた新宿弁当。
新宿弁当は内藤唐辛子を使っています。
花園神社周辺をはじめ、新宿で江戸時代に作っていたという内藤とうがらしが、ちょっとですが使われています。
装甲車みたいなヘッド形状が独特です。
ここからレンタカー。
駅レンタカーで切符と一緒に予約してあったので、駅を出て駅レンタカーの看板を探しますが、グーグルマップにも乗っていた駅レンタカーの店舗がない?
駅前の観光案内所で尋ねると「日産レンタカーと提携したらしいですよ」とのことで、駅前通りをちょっと行ったところにある日産レンタカーの看板めがけて歩きます。
すると、日産レンタカーの前に駅レンタカーの看板が小さくありました。
ここで手続きして、日産NOTEを借ります。
最新型で、バックミラーが、ミラーじゃなくてモニターになっています。
これがなかなか慣れない。バックすると、ここにバックモニターが出て便利なんですが、普段の走行で後ろの距離感とかつかみにくかったです。
まあ、そんなことよりも、塩尻から平沢に向かいます。
(続く)
【新宿】花園神社の例大祭でした
この土日は、花園神社の例大祭で、神輿が出てました。
5月25日(金)宵宮祭 18時より
5月26日(土)大祭式 11時より 氏子町内神輿渡御
5月27日(日)神幸祭 9時40分宮出し 宮神輿巡幸 宮入り19時半頃
5月28日(月)後宴祭 18時より境内に約100店の露店出店(25日~27日迄)
5月25日(金)夕方~22時 26日(土)昼頃~22時 27日(日)昼頃~22時迄
ということで我が家の前の道は神輿が通るので大変にぎやかで、休みでもおちおち寝ていられません(苦笑)
夜も通るし。
昼も通るし。
担ぎ手は、地元の人とは限らず、町内会と連携した人たちがいろいろいるらしいです。
それでも、毎年来る人たちは、半分地元みたいな感じで、気合が入ってますね。
私は担ごうとは思いませんけど。
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【文化】神田de歌舞伎に行って来た
歌舞伎座にはなかなか行けませんが、浅草や中村座は見に行っているくらいは歌舞伎好きです。
今は若手、中堅も充実していて歌舞伎も盛況ですが、30年くらい前は歌舞伎座も空いていたそうです。
歌舞伎の楽しさをみなさんと分かち合いたいという歌舞伎ソムリエのおくだ健太郎さんが開催するおくだ会というのがあるそうでワインツーリズム仲間が最近ハマっているのをfacebookで見ていました。
その若いお仲間である関亜弓さんと瓜谷茜さんの二人のユニット「かぶこ」が御茶ノ水の和テラスで開催していたのが神田de歌舞伎で、新たに場所を司町の司3331に移してリニューアルなんだそうです。
私も引っ越したばかりの新事務所がある神保町から歩いて行ける距離だし、昔勤めていたあたりに近く、懐かしい場所だなとも思い、参加することにしました。
会場には、手料理とワインが並び、参加費3000円をお支払い。
お話のテーマが「青」ということで、口切は、青い泡。
このグラスが綺麗に見えますがプラスチックで二つに分解できるスグレモノ。
パーティ慣れしている人の仕切りは違いますね。
参加者は10人ほどで、テーブルを囲んで和気藹々とお話しして、飲んで、食べて、何しに来たんだっけ、と思った頃に歌舞伎の話も少しづつ始まりました。
参加者の自己紹介を聞いていると、昔から好きだったけど周りに好きな人がいなくて話し相手もいなかった、という方が半分くらい。主催者の知人が半分くらい。前から参加している人も多いので、初参加は、私ともう一人だったかな。
会について書くことは特にないんですが、なぜかというと、聞いた話の内容よりも、こういう空間を作っている人たちがいるということが、私には新鮮だったからですかね。
実にいい感じにぬるい、温泉に浸かってワイン飲んでるような空間でした。
肯定的な空気というか、お互いを認め合って成立する空気感、いい人しかいない感じ。
不思議な感覚でした。
それは主催の二人の持っているものなんだろうなと思うし、おくださんがそれを支えている感じもありました。
今度はおくだ会にも行ってみたいなと思いました。
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