【旅】木曽漆器祭りに行ってきました(その4)木曽福島の店
木曽福島の宿についた私たちは、一服した後街に出ました。
橋を渡って、上町交差点付近にある菓子蔵喜しろうへ。
蔵を改装した店舗は、木曽福島関所に上がる初恋の小道に至る駐車場の一角にあります。
ここの名物は、ニコニコまんじゅうなのですが、夕方なのですでに売り切れ。
明日また訪問することにして、次の店へ。
通りを行くと、今晩の夕食を予約した和幸屋(かずさや)さんの前を通ります。
ご飯を食べに来る時は暗くなっているので、明るいうちにパチリ。
さらに通りを歩くと、この時期の名物「朴葉巻き」を掲げる店が多いのに気づきます。
これを食べ比べてみたいと思って何軒か回ります。
まず、最初は、御菓子司田ぐちです。
ところで、朴葉巻きってなんなのでしょう?
木曽地方独特のほうば巻は、月遅れの6月の端午の節句に各家庭で昔から作られてきたお祝いのお菓子です。
柏の葉ではなく、採りたての朴の木の若葉に中身を包んで蒸し上げます。
この地域は端午の節句を6月に祝うんだそうです。そういえば、大きな家では鯉のぼりが飾られていて、「なんで?」と思っていたのですが、理由がわかりました。
そこで、柏餅がわりに食べるのが朴葉巻きということです。
こんな形。枝を残して、5枚の葉っぱそれぞれに包んであります。
もちろん、1個から売ってくれます。
でも、枝つきのままの方が見栄えもいいし、日持ちもしそうですね。
みなさんもちろん、この朴葉巻きを、10も20も買っていきます。
柏餅のような食感なのですが、朴葉の香りが独特で、あんこもうまい。
個人的にはつぶあんの方が好みでした。
他にも、宝来屋、芳香堂、大村屋などいくつもの店で売っています。
実は、木曽福島道の駅では、いろんな店の朴葉巻きを一堂に集めて販売していたのですが、その話は、また後で。
さらに行くと、木曽の銘酒・七笑の蔵元が経営する酒屋がありました。
酒林がいいですね。
「七笑(ななわらい)」の名前の由来は、さかのぼるとひとつの地名に行き着く。
ということで、木曾義仲が愛した地名に由来するという七笑は、昔は生産量が少ないので基礎で全て消費され、東京にも出てこない幻の酒と言われました。
ホームページには取引店リストがありますが、これが書けるくらい少ないということですね。
店頭で試飲したのですが、日本酒のど真ん中というか、甘いとか、辛いとかじゃなくて「うまい」という酒でした。
でも、自分用のお土産に買ったのは酒ではなく漬物。
あと、味噌。
この味噌が辛いけど美味くて、野菜スティックとか合いそう。
もちろん、これ舐めながら酒が飲めます。
このあと、上の段に上がって、昔ながらの街並みを楽しんだ話は前回書きました。
七笑から行人橋を右手に見て坂を登ると、木曽ヒノキの箸などを扱うよし彦があります。
万延元年(1860)創業、江戸時代から続く老舗漆器店。三代目彦助考案の檜を縦に割って作る、割柾目[わりまさめ]漆器で有名だ。
ということで、ここでは干支にちなんだデザインの箸をお土産に買いました。
その向かいの蕎麦店が、くるまや本店。
残念ながら、訪れた時間は、既に閉店後。
店舗の老朽化に伴い平成29年10月より休業とさせていただいておりましたが、改修工事も終了しましたので営業を再開させていただきます。
大変長らくお待たせして申しわけございませんでした。
新しくなりましたくるまや本店もこれまでと変わらずご愛顧いただきますようお願い申し上げます。
改修工事が少し残っているようでしたが、お店は再開したということなので食べて見たかったですね。
さて木曽福島の街中散歩はこの辺で終了。一旦、宿に帰って、あとは和幸屋さんで夕食です。
(続く)