【大人の遠足】ワインツーリズムやまなし2017に行ってきた(その3)宮光園北〜釈迦堂〜藤井
勝沼会場のバス停は、「宮光園北」というのですが、この宮光園に寄ったことがありませんでした。
宮光園はワイン産業の先覚者・宮崎光太郎が自宅に整備した、宮崎葡萄酒醸造所と観光葡萄園の総称です。
明治10年に設立された、日本初のワイン醸造会社である大日本山梨葡萄酒会社が明治19年に解散した後、醸造器具等一切を引き継いで、フランスでワイン造りを習得した土屋龍憲とともに甲斐産葡萄酒の醸造を開始しました。(出典はこちら)
「宮崎光太郎のブドウ園」なので宮光園と呼ばれる。
ということで、山梨の葡萄酒にとって重要な場所だったんですね。
入館料が有料だったので入らなかったんですが(笑)
その向かいにあるのが、こちらのシャトーメルシャン。
道を隔てて、メルシャンのワインギャラリー、ワイン資料館、見本ブドウ園があるが、これらも宮光園の一部だった(ワイン資料館は、明治37年に宮崎第二醸造所として建設された)。
ということで、こちらも宮光園だったらしいです。
色々調べると、今こうして私たちがワインツーリズムに来ているのも、元を正せば宮光園が元祖みたいです。
客がブドウ園を訪れ、ブドウを食べ、ワインを飲み、工場見学もする、という観光ブドウ園というものを、宮崎光太郎がはじめた。宮光園は日本初の観光ブドウ園といわれる。さらに、温泉に泊まって翌日は昇仙峡(甲府市)を見て帰るというパックツアーも考えたといわれる。このように、ワイン造りを観光と組み合わせたワイン産業として発展させたのが宮崎光太郎と評される。
シャトーメルシャンでも試飲をして、ちょっと見学。
バスの時間が来たので慌てて戻りました。宮光園北停留所から坂を登って釈迦堂へ。
釈迦堂停留所はフジッコワイナリーで降りることになります。
ですが、こちらも毎年見て来たので、まあいいかと、坂をおりてマルキに向かいます。
昨年のこの辺りのルートのワイン巡りは以下の通り。
今年はちょっと変わりました。
相変わらず坂の上からの景色は抜群です。今年は特に天気が良いので気持ち良い。
マルキといえば、ぶどうの木の下での試飲なのですが、今年は販売だけだったようです。
羊さんに挨拶して、地下の新しい説明室で開催された有料試飲に参加しました。
次のイベントが、実は時間指定がある講習会なので、いつもは寄るルパイヤードをスルーして、藤井停留所からバスに乗りました。
(続く)
【大人の遠足】ワインツーリズムやまなし2017に行ってきた(その2)原茂〜マルサン〜勝沼会場
勝沼宿でバスを降りた我々は、毎年行く原茂ワインさんへ。
毎年見るワンコがいなかったのがちょっと心配です。
すでに庭の一角でワインをお供に語らっている方々がいて、早いな、と思いました。
こちらではアジロンを試飲。
混雑していたのでバッジをもらって早々に退却。
道すがら、秋を感じました。見事な紅葉。
そして、マルサン葡萄酒へ。
敷地内に石釜ピザのキッチンカー「Rockin’ pizza」、県産レーズン天然酵母で焼いたパン「葡萄屋kofu」、自家焙煎コー ヒーの「AKITO COFFEE」が敷地内に出店。また大月市の笹一酒造のワイン出店もあります。
家族経営のブドウ園と葡萄酒作りで、毎年寄っているワイナリーです。
ピザとパン屋さんは去年も出店してましたが、珈琲屋さんは初出店ですかね。
人気のピザを到着と同時に頼んで、試飲に入ります。
試飲は、こちらもアジロンから。去年よりもインパクトに欠ける気がしました。
甲州もやや薄い感じが。
毎年これがうまいんですよね。流通はしてないようですが。
試飲風景。
ブドウの試食もありました。
大月の笹一酒造さんは今年も出店。
これが美味しかったですね。
おつまみはさつまいもの素揚げ。毎年、お母さんの漬物を楽しみにしていたので、ちょっと残念。ワインに合う漬物なんですよねえ。もちろん、この芋もワインに合うんですが。
ピザができたところで、お昼を食べに毎年寄っている勝沼会場へ向かいます。
この会場に寄りながらシャトレーゼのワインを飲んでいないというのに気がつき、立ち寄ります。
試飲してバッジをもらって、お昼用に1本購入。
秋晴れの気持ちの良い会場。
お昼のメニューは、こちら。
先ほど買ったピザ。ルッコラの上からからすみを振りかけていただきます。
会場で購入した地鶏の焼いたもの。
同じく唐揚げ。ちょっと揚がりすぎていたのが残念。
そして、T先輩の自作燻製。これがワインにぴったりでした。
お昼でお腹がいっぱいになったところでバスの時間を見ると中途半端。
そこで、今まで勝沼会場の近くなのに、ここからバスに乗ってしまうので立ち寄っていなかったメルシャンワインギャラリーに行って見ることにしました。
(続く)
【大人の遠足】ワインツーリズムやまなし2017に行ってきた(その1)勝沼ぶどう郷駅から勝沼宿へ
秋晴れの土日にワインツーリズムやまなし2017に参加してきました。
4年連続での参加です。
2014年はこちらから4回連載
2015年はこちらから5回連載
2016年はこちらから6回連載
今年は、11月11日と12日の開催です。
毎年、土日どちらかで雨が気になるのですが、今年は全くのピーカン。
大学の先輩後輩がメンバーの気のおけない仲間での大人の遠足です。
(気のおけない、という言葉は、こういう時に使います)
今年は、昨年よりも数人不参加メンバーが出て、4人での行楽。
任ずが少なくなると飲み食いの際のバリエーションが減ってしまうので、来年は是非、みなさんといきたいと思います。
スタートは勝沼ぶどう郷駅。
ここで、受付してワイングラスとホルダーをいただきます。
朝はまだ昨夜から早朝の雨の雰囲気が残ってました。
今年のホルダーは布製。ワイナリーでいただくバッジを止めるのにいい素材かもしれません。PASSに交換したチェックが入ってます。例年首から下げていたパスですが、今年は、ワインホルダーにぶら下げています。ところが、このパスの止め方が落としやすくて、自分のパスのナンバーを控えるためにも写真を撮っておくのが良かったみたいです。私もいつの間にか落としてましたし。
グラスは昨年と同じようです。
ワインホルダーは、昨年の印伝製ではなくなりましたが、印伝のワインホルダーも1500円で販売してました。賛否あるかもしれませんが、私は、それで良いと思いました。ホルダーはバッジが止めやすい方が良い感じがしたからです。
印伝で苦労するくらいならば、他にも手をかけられるところはありますからね。
今年の参加者は2500人、63ワイナリーと参加ワイナリー数が増えています。
ただ、前日の雨予報などの成果、実際の参加者は1700位ではないかという声が現地ワイナリーからありました。昼食会場などでも昨年より空いている感じはしました。
振り込みと交換でPASSが宅急便で送られてくるので参加者が少なくても収入は変わりませんが、やはり多くの方が参加された方が盛り上がりますよね。
さて、今年も現地交通機関とのタイアップで無料バスが出ています。
(これは酒折で撮ったので富士急バスですが、勝沼は山梨交通でした)
勝沼宿で降りて、いよいよ散策開始です。
(続く)
【気になる】ある世代には懐かしい、若い世代には歴史的事実な展覧会があるそうです:国立歴史民俗博物館
千葉県佐倉市に国立歴史民俗博物館があることは、知る人ぞ知るな感じでもありますが、ここで開催中の企画展が凄いらしいと聞きました。
本展は、1960年代後半に日本で起こった、ベトナム反戦運動や三里塚闘争・水俣病闘争などの市民運動・住民運動、全国的な大学闘争などの多様な社会運動に総合的に光を当てたものです。
そして 1968年という年に込められたものは
「1968年」は、この時代の象徴的な出来事である東大闘争や日大闘争といった学生運動が活発に行われた年でした。本展は、当時を象徴する資料約500点を展示し、「1968年」を中心としたこの時代の多様な運動をより総合的に紹介することで、この時代の運動の意味を探ります。
ということで、全共闘をはじめとする日本の学生運動、市民運動に焦点を当てた展示なのです。「歴史博物館」の企画展としては、画期的なのではないでしょうか?
第一に、非常に近代の、まだ関係者に生きている人がたくさんいる時代であること、第二に、市民運動というデリケートな問題を扱っていること。
その辺を「本展の見どころ」の中では以下のようにまとめています。
これらの運動は、戦後の平和と民主主義、そして高度経済成長や公共性を押し立てた開発計画のあり方、広くは戦後日本の政治的・経済的枠組みを「問う」ものでした。この時代に噴出した「問い」はいまなお「現役」としての意味を持ち続けています。
つまり、現代につながる「問い」の原点ではないかということですね。
非常に社会的な問題を国立の歴史民俗博物館で扱うというのは、NHKの「ねほりんぱほん」くらい画期的な気がします。
なぜ1968年なのか
1968年は、世界に目を転じると、ベトナム反戦運動が世界的に展開され、アメリカではキング牧師暗殺を契機として公民権運動が勢いを得、フランスでは五月革命とも呼ばれる学生運動・労働者ゼネストが起こり、西ドイツでは戦後民主主義の形骸化・権威主義化に抗議する学生運動が高揚しました。社会主義圏では、「プラハの春」と言われたチェコスロバキアの民主化運動とそれに対するワルシャワ条約機構軍の軍事介入の年であり、各国の新左翼学生が中国の文化大革命に、ソ連型社会主義に代わる社会主義のモデルを托そうとしていました。
世界的な意味とは別に、それは負ける前の年だからのようにも思えます。
この後、日本の市民運動がどう変わっていくのか、全共闘とか全学連というのが新左翼と結びついたり、つかなかったりしながら、どうなっていくのかは置いておいて、その一番純粋な形を取り出せるのが、1968年のように思えます。
でも、今の現役学生とかにとっては、驚きでしかないんじゃないですかね?
安田闘争とか、私も安田講堂が放水を浴びているシーンをテレビで見たことしかありませんが、三里塚闘争は大学の頃に筑波大学の構内で野菜を売っていた記憶があります。
大学闘争の激化に伴い、政府は1969年5月に「大学運営に関する臨時措置法」案を国会に上程しました。同法案は、闘争の収拾が困難な場合教育研究の停止措置を取ることができるとされたため、強い法案反対運動が起こりましたが、8月17日に施行となり、廃止されたのは2001年のことでした。大学管理法と大学の機動隊による封鎖解除と併せて、その後の大学闘争の展開や闘争が遺した遺産と批判についても解説します。
実は、つい最近まで関係していたことなども知りたいところですね。
明日は講演会もあるようです。
「全共闘とは何だったのか―歴博所蔵資料から見える世界―」
開催日時 | 11月11日(土)13:00~15:00 |
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講師 | 荒川章二(本館研究部歴史研究系教授) |
会場 | 国立歴史民俗博物館 講堂 |
私は用事があっていけないのですが、誰か見てきてくれないですかね?
グローバル・ヒストリーとしての「1968年」:世界が揺れた転換点
- 作者: 西田 慎,梅崎 透
- 出版社/メーカー: ミネルヴァ書房
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【芸術】新宿には草間彌生美術館もあります
先日、夏目漱石を訪ねて歩いたわけですが、
外苑東通りに出て、四谷三丁目に向かって歩いていると、いきなりニョキッと不思議なビルがありました。
窓の水玉に見覚えがあると思ったらば、やはり草間彌生美術館でした。
漱石の近くに彌生まで。しかし、入場券はネットから購入で時間指定の完全予約だって。しかも、年内は売り切れ!
10月1日に開館したばかりでした。
しかし入れなかったわけです。
受付にいた係りの人に聞いたところ「ゆっくり見ていただくために予約制になっています」「すでに12月まで完売です」とのこと。
そこで、こちらの公式オンラインチケット販売サイトを見てみると、さらに1月分も完売です。
2月分が12月1日販売開始です。
ご覧になりたい方はお忘れなく。
それにしてもすごい人気です。
3月に国立新美術館で個展を見たときも大変な混雑でしたが、今、草間彌生さんは何か時代を象徴している感じがしますね。
この美術館にもいつか行って見たいと思います。新宿区内ですし。