【旅行】出雲大社で特別な神事を見ました編:鳥取とか島根とかその辺りに行って来ました(その6)
ということで、ようやく境内へ。
出雲大社(いずもたいしゃ)と呼びますが、正式には「いずもおおやしろ」というようです。
遷宮については、60年に一度ということで色々解説もありますので、あえて書きません。
まず、全体像を示しておきましょう。
勢溜の大鳥居から入って、祓社でごあいさつしてから、拝殿を詣でるのがルールのようで、この祓社までの行列がすごかったです。
私たちは、並ぶのが嫌いなので祓社をスルーしてしまいました。
松の参道の鳥居をくぐり、松の参道の中央は皇族用とも言われますが、今は松の保護のために通行が禁じられていました。
松の参道の先には大國主命の国造りの神話(幸魂奇魂)を題材とするモニュメント。
11月10日に立てられた巨木がありました。
出雲大社「平成の大遷宮」を記念して、古代出雲大社高層神殿を今に追体験する『出雲国風土記「高層神殿」追体験事業』のクライマックスとなる「高層神殿三本柱の柱立て(巨木の柱立て)」を下記の日程で行います。
この巨木が17mなので、高層神殿はその3倍(48m)近かったと考えると、どれだけ高かったのかと驚きです。この巨木を引いたり立てたりするのは、考えてみれば諏訪の御柱祭でやっていること。諏訪神社はタケミナカタで、出雲大社のオオクニヌシノミコトの息子ですから、関係有るわけですね。
手水舎で清めて、銅の鳥居をくぐれば、拝殿はもうすぐ。
この時、列の前の方で不思議な動きが。
拝殿前の列を2つに割っています。
係の人が右往左往するのもなにか有りげな感じ。
ちょうど、御役目が終わったご神職たちが帰っていくタイミングにあたったのです。
なんとラッキー。
なかなかこんなことはないものです。
この辺りから雨が小ぶりになってきたのは、やはり神通力でしょうか。
拝殿でご挨拶(当然、二拝四拍手一拝の作法です)をして、その先には、八足門があり、その向こうが御本殿です。
拝殿を裏から見たところ。
八足門でもご挨拶。
右に回ると東の十九社になります。
ここで、若い宮司さんが女性観光客に答えている声が聞こえました。
「このあと、おまつりがあるんですよ」
十九社は神在祭に神様が宿泊する場所。
そこで、神様が無事に神議りを行うように神様にお願いする儀式が行われるのですが、どうも、それがまもなくある様子。
全国の神々は旧暦10月11日から17日まで7日間、出雲の地で神事(幽業、かみごと)、すなわち人には予めそれとは知ることのできない人生諸般の事などを神議り(かむはかり)にかけて決められるといわれています。
男女の結びもこのときの神議りであるといいます。
神々が滞在される7日間、稲佐の浜に程近い、出雲大社西方540mに位置する出雲大社の摂社「上の宮(仮宮)」で、縁結びや来年の収穫など諸事について神議りが行われます。また、御宿社(神々が宿泊する宿)となる出雲大社御本殿の両側にある「十九社(じゅうくしゃ)」でも連日お祭りが行われます。
今は、扉が開いてますが、神様がいるから。
普段は、この扉は閉まっているわけです。
そんな大事な儀式が見られるのを逃すわけには行きません。
待つことしばし。宮司さんたちがやって来ました。
この詔(みことのり)をよーく聞いていると、
・全国からお越しの神様ありがとうございます
・お疲れとは思いますが、なにとぞ神議りを行ってください
・くれぐれも間違いのないようにお願いします。
というようなことを、独特の節回しで行っているようなのです。
「かしこみ、かしこみ、まおもうす」というやつですね。
何故、このようなお願いが必要かというと、神様にもいろんな方がいるからでしょうし、色々と大変だからでしょうね。
この辺のことを書いた浮世絵が古代出雲歴史博物館にありました。
間違えてつないでしまった縁結びをやり直すかどうかでもめる神様とか、
間違うこともあるよと文句言っている神様を描いたものです。
人間臭い神様の姿というのも、面白いものです。
さて、神事も終了して、あとは新しくなったご神殿を見て回ります。
これが真後ろで、ちょうど昼時なので太陽が真南になります。
こちらが、その後ろにあるスサノオノミコトを祀る素鵞社(そがのやしろ)
さらに西に回って、西の十九社。
十九社の前に、氏社が人だかりなんですが、その理由は、ご本殿の真西にあるからです。
本殿の中にオオクニヌシノミコトは、通常のように神社の入口、つまり南ではなく西を向いて置かれています。その理由は、調べてみてください。
隣に回って、神楽殿。
日本一のしめ縄で有名ですね。
因幡の白兎の話が銅像になってます。
まずは、ここまで。